日本生産管理学会 令和4年度 中部支部7月例会
統一論題:「障がい者雇用の考え方」
日本では障がい者雇用促進法制定以降,障がい者の雇用を義務化し,その後は,知的障がい者や精神障がい者の雇用率が算定されるようになり,障がい者の雇用が促進した.しかし,企業の規模別の障がい者雇用率は,従業員数300人以上の大手・中堅企業は増加している一方で,300人以下の中小企業においては1990年代前半から減少の一途をたどっている.
雇用率向上に向けて各種制度が制定されたが,その一つである特定子会社制度は大手企業には利用しやすいが,規模の小さい中小企業にとっては子会社を設ける余裕もなく,利用しづらい制度となっている.しかし,このような制度だけが問題ではなく,企業側が彼らの価値を十分理解できていないために仕事や役割にミスマッチを起こしていることもある.そのことが,本人や保護者の不安を与え,企業よりも社会福祉法人のような施設へ入所して,低い工賃であっても安心して仕事に従事する要因にもなっていると考える.しかしながら,現在の厳しい経済状況の中において,障がい者雇用は人手不足の中小企業にいても重要度を増しており,雇用促進のために組織の雇用目的の明確化や運営体制の整備,仕事の分担や工夫といった面で改善が進めば,企業で働くことも十分に可能であると考える.
そこで第19回全国大会では,価値ある働き手である障がい者のこれからの役割と,企業側が雇用に向けて変えなければならない考え方,それに伴う組織風土や制度などを議論するきっかけの場としたい.
日時
2022年(令和4年)7月23日(土)
14:00-17:00(編集委員会13:00-,理事会・総会13:20-)予定
大会会場
愛知工業大学 自由ヶ丘キャンパス 別館203 予定
〒464-0044 名古屋市千種区自由ヶ丘 2 丁目 49-2 Tel (052)757-0810(代表)
地下鉄名城線「自由が丘」駅下車,南へすぐ「自由ヶ丘 2」交差点前 ※公共交通機関をご利用下さい。
但し,新型コロナウィルスの感染状況によってはオンライン(Zoom)と組合せて開催します.
大会参加料
5,000 円(予稿集込み),情報交換会なし.
申込・原稿提出先
愛知工業大学 山田裕昭 e-mail:h-yamada{at}aitech.ac.jp
- 発表申込期日:2022年6月25日(土)
- 発表原稿提出期日:2022年 7月 2 日(土)
- 大会参加申込期日:2022年 7 月 16 日(土)
プログラム
時間 | 演題 (敬称略) |
13:00-13:20 | 編集委員会(別館203教室) |
13:20-13:55 | 標準化研究学会 理事会・総会(別館203教室) |
14:00-14:05 | 開会の挨拶(別館203教室) |
14:05-14:55 | 基調講演(別館203教室) 概要:障がい者の就労支援をする組織の事例紹介から雇用や企業経営について考える(仮) 名古屋学芸大学 准教授 草野圭一 氏 |
15:00-17:00 | 研究発表 |